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エベレストに行ったのは今年で8回目になります。最初に登ったのは1997年。そのときは今回と同じチベット側からチャレンジしたのですが、途中で断念してしまったのです。チベット側からのルートは、ネパール側からの登頂(1999年)のときとは険しさが全く違うんですよね。とても過酷でしたが、リベンジできました。足かけ10年で、エベレストをようやく卒業できた気分です。それに、今回は合計500kgほどのゴミを回収しましたが、以前はこれが2tくらいあった。エベレストから、ゴミが格段に減っているんです。今回はゴミ拾いの総仕上げという目的もありました。
エベレストは昔から写真集やテレビを見て、本当にあこがれていた山でした。世界最高峰の美しい山に、いつかチャレンジしたいと思っていたのです。しかし、行ってみるとゴミだらけ。これには衝撃を受けました。しかも、日本語で書かれたゴミが多かったんです。その時、欧米の人から言われた「エベレストをMt.Fujiにするのか?」という言葉が胸に突き刺さりました。国立公園なのに、不法投棄などのゴミにまみれていた富士山。エベレストもそれと同じ状態にしてしまうのか?と問いかけられたのです。これは本当にショックでしたね。そこで、悔しくて清掃登山を始めたんです。
エベレストなら、例えば酸素ボンベ。1本5、6kgくらいの重さがあるのですが、だいたい6時間で使い切ってしまう。1回の登頂で10本ほど使うのですが、中身を使ってしまったら、もう必要なくなってしまいます。それを、ポイポイ捨ててしまうんです。ほかにもつぶれたテントや薬品など、本当にたくさんのゴミが放置されていましたね。富士山の場合はもっとひどくて、特に樹海には、家電製品やタイヤなどの粗大ゴミ、注射器や薬品、アスベストなどの産業廃棄物まで不法投棄されている。国立公園にこんなにゴミが多いのは、外国では考えられないことなんです。 (次ページにつづく)
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