![]()
世界遺産とは人類と地球が生んだ貴重な歴史的財産のこと。エジプトのピラミッド、中国の万里の長城、アメリカのグランドキャニオン、ロシアのバイカル湖など、世界の名所旧跡、景勝地などが世界遺産として登録されています。世界遺産は、ユネスコ(国連の教育・科学・文化専門機関)が「世界遺産条約」にもとづいて登録するもので、国家や民族を越えて人類が守るべき価値ある遺産であることを基準として選ばれます。
「アブ・シンベル神殿」を救え
世界遺産活動がはじまるきっかけとなったのは、1960年代にダム建設で水没の危機を迎えた古代エジプトの「アブ・シンベル神殿」を救う活動でした。それ以来、ユネスコと各国政府の努力により、多くの歴史的な価値のある遺産が登録され、未来へ向けて保護されることになりました。
世界遺産は3種類
世界遺産には文化遺産、自然遺産、複合遺産の3種類があります。文化遺産とは人の手によって作られた価値ある遺跡や建物などのこと。自然遺産は土地や景観や生態系、絶滅のおそれがある動植物などを含む地域のこと。複合遺産はその両方を兼ね備えたものとされています。
ユネスコにはすでに文化遺産644件、自然遺産162件、複合遺産24件、合計830件もの遺産がリストとして登録されています(2006年7月現在)。これらの貴重な遺産は、開発行為、戦争や騒乱、人口問題、地球温暖化のような環境問題など数々の危機を乗り越え、そのままの姿で次世代に渡せるよう大切に守っていかなければなりません。
もうひとつの遺産リスト
現在、ユネスコは「危機にさらされている世界遺産リスト」を作り、戦争や開発などの人災、噴火や地震などの天災、それらあらゆる理由で危機に瀕(ひん)している世界遺産について警告しています。世界遺産を守るということは、平和と環境を守ることにほかなりません。私たちも常に関心を持ち、たとえ旅の途中でも、できることから貢献したいものです。