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知床の語源、アイヌ語の「シリエトク」は“大地の突出”を意味し、知床半島がオホーツク海に突き出していることに由来します。知床半島は原生林に覆われ、エゾシカ、キタキツネ、ヒグマ、オオワシ、オジロワシ、クマゲラなど多くの希少種が生息し、海ではトド、アザラシなどの海獣に出会うこともできます。
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平成17年(2005年)7月17日、知床は海と陸の自然環境が密接に影響し合う豊かな生態系とさまざまな動植物の生息・生育地であることが評価され、世界自然遺産に登録されました。わが国の世界自然遺産としては3番目ですが、海岸線から約3km沖までが対象のため、日本初の「海洋を含む自然遺産」となりました。面積は、陸で羅臼町と斜里町にまたがる487km2、海で223km2、(合計710km2)と、これは東京都の約3分の1もの広さに匹敵する広さになります。
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冬になると知床海域には流氷がやってきます。流氷には豊かな栄養分が含まれ、大量のプランクトンを運んでくるため小魚が集まり、それらを食べるサケなどの大きな魚が集まります。サケはやがて産卵のため知床の川をのぼり、ヒグマやオジロワシなど、陸の動物たちの貴重なエサになります。そして、動物や鳥類のフンや死骸(しがい)は大地にかえり植物の栄養に。こうして陸と海をつなぐ雄大な食物連鎖ができあがります。
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知床では、人間の生活と自然保護を両立される取り組みがなされてきました。知床の海岸線付近では、多くの住民が漁業や観光業を営みながら暮らしています。特に羅臼町側では昆布、ホッケ、タラなど漁業が盛ん。人間もまた大自然の恵みと、生態系のサイクルのなかで生きてきたわけです。
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知床が世界遺産になったことで観光客が以前よりも増え、良からぬ影響も見えはじめています。たとえば観光客とヒグマの接近、エゾシカやキタキツネなどへの餌付けなどが横行し、生態系を壊すきっかけになると心配されています。人と自然が共存していくためにも、貴重な自然環境を尊重する謙虚な気持ちで旅をしたいものです。
- 参考文献
- Web site「知床世界自然遺産」環境省自然環境局釧路自然保護事務所
- Web site「日本の世界自然遺産」林野庁