古都トレド|世界遺産を巡る旅(バックナンバー)

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スペインの歴史の重みが伝わってくる迷宮都市

スペインの歴史の重みが伝わってくる迷宮都市
Photo : (c) UNESCO

タホ川に囲まれた小高い丘にそびえる城塞都市、トレド。この街の歴史は、スペインが刻んできた建国のドラマと重なりあうともいってもいいでしょう。というのもローマ帝国による建都後、西ゴート王国の宮廷が6世紀半ばに置かれてから1561年にフェリペ2世がマドリードに遷都するまで、トレドはスペインの政治・経済・文化の中心地として栄え、イスラム教徒をはじめ様々な支配者が争奪戦を繰り広げてきたからです。 写真を拡大する⇒

街の中心にデンと構えるカテドラル(大聖堂)は、そんな歴史にはぐくまれた街の人々を見守ってきました。建設が始まったのは、キリスト教徒がイスラム教徒の手からスペイン全土をほぼ奪還した13世紀初頭。完成は15世紀末で、今ではスペイン・カトリックの総本山としてスペイン全土に君臨しています。

聖堂の周辺は曲がりくねった石畳の細い路地が、あちこちにはりめぐらされています。その迷路ぶりは地図が役立たないといわれるほどなので、むしろ逆手にとって気の向くままに歩き回る路地散策に徹するほうがトレドにはお似合いです。すれ違うお年寄りと笑顔の挨拶を交わしたり、子供たちと一緒に写真に収まったり。イスラムやユダヤなど様々な宗教を思い起こさせる旧跡にあちこちで出会えるのも、民族の交差点として発展してきたトレドならでは。

16世紀の巨匠画家エル・グレコが愛し暮らした街の楽しみは、そんなところにありそうです。

 
 
基本データ
英文名 Historic City of Toledo
仏文名 Ville historique de Tolede
登録区分 文化遺産
登録年 1986年
ホームページ ユネスコ公式サイト(英語)
登録基準 (i)(ii)(iii)(iv)
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世界遺産クイズ 第2問
今年6月に登録が決まった「石見銀山遺跡とその文化的景観」を含めて、日本の世界遺産は2007年10月現在14件が登録されていますが、次の文化遺産のうち最初に登録が認められたのはどれでしょうか? またそれは何年だったでしょうか?

A. 日光の社寺
B. 白川郷・五箇山の合掌造り集落
C. 古都京都の文化財
D. 姫路城
答えは次のページへ⇒
 
第1問の答

 正解は「A」アラビアオリックスの保護区(オマーン)です。
アラビアオリックスの保護区が世界遺産に登録されたのは1994年。登録基準の(x)の「生物多様性の本来的保全にとって、最も重要かつ意義深い自然生息地を含んでいる地域。そこには科学上または保全上の観点から、きわめて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる」をクリアしていたのですが、オマーン政府はこの登録基準を無視。保護区を90%も縮小して開発計画を推進し、絶滅の危機にあったアラビアオリックスをさらに窮地においやりました。これが登録抹消の理由となったのです。
世界遺産条約が72年に成立し、世界遺産第1号が78年に誕生して最初の抹消事例。それだけに関係者のショックは大きかったといわれています。とはいえ、登録抹消予備軍といわれる世界遺産はほかにもめじろ押しとも囁かれています。
 
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