ポンペイの遺跡|世界遺産を巡る旅(バックナンバー)

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マチュ・ピチュの歴史保護区ポンペイの遺跡メサ・ヴェルデ国立公園

1650年間、地中で眠り続け 蘇った古代の先進シティ

1650年間、地中で眠り続け 蘇った古代の先進シティ
Photo : Courtesy of Italian Tourist Board

「時が止まる」とは、まさにこのことをいうのでしょうか。 写真を拡大する⇒

西暦79年8月24日午後1時過ぎ。ナポリ湾にのぞむヴェスビオ火山が、突然噴火を始めました。噴火は大規模であっただけでなく、30時間以上も続き、近くの街ポンペイには火山灰が降り続けました。人々は逃げまどい、熱風と有毒ガスに襲われて次から次へと命を落としてしまいます。こうして古代ローマの商業都市として繁栄を謳歌していたポンペイはあっという間に地上から姿を消し、人々の平和な暮らしも一瞬にして奪われてしまったのです。

 
1650年間、地中で眠り続け 蘇った古代の先進シティ
Photo : Courtesy of Italian Tourist Board

ポンペイが火山灰によって埋まったことはイタリア国内でも長い間知られていましたが、発掘が始まるのは噴火から1700年後。本格的な調査の結果、まるでタイムカプセルが解き放たれるように、古代都市が全貌を現しました。そこには整然と区画された街路が続き、住居や公衆浴場、円形劇場が設けられていたのはもちろん、下水道まで完備されていました。また壁画や落書きなどからは、古代ローマ市民の豊かな暮らしぶりも浮き彫りになってきました。 写真を拡大する⇒

ある日突然消滅し、千数百年間にわたって誰一人として振り向くことがなかった街ポンペイ。この世界遺産には、人類のはかなさを思わせるものがあるのかもしれません。ただその一方で、子供を必死にかばいながら有毒ガスに見舞われた母親、お互いを守るように抱き合って火山灰に埋もれた夫婦の姿が遺跡にそのまま残っていたことを知り、ほっとした感情がわき起こってくるのも確かです。

 
 
基本データ
英文名 Archaeological Areas of Pompei, Herculaneum and Torre Annunziata
仏文名 Zones archeologiques de Pompei, Herculanum et Torre Annunziata
登録区分 文化遺産
登録年 1997年
ホームページ ユネスコ公式サイト(英語)
登録基準 (iii)(iv)(v)
関連リンク 都市ガイド 海外ホテル ツアー 海外航空券 海外旅行保険
世界遺産クイズ 第2問
次の名所・旧跡のうち、世界遺産に登録されていないものはどれでしょうか?

A. ブラジリア(ブラジル)
B. ロンドンのセントポール寺院(イギリス)
C. 自由の女神像(アメリカ)
D. 原爆ドーム(日本)
答えは次のページへ⇒
 
第1問の答

 正解は「D」のドレスデン・エルベ渓谷(ドイツ、文化遺産)です。
その理由は、エルベ川で計画が進んでいる橋の建築が、世界遺産登録の根拠であったエルベ渓谷の文化的景観を壊す可能性があるからというもの。ユネスコでは、計画が実行された場合、世界遺産リストから抹消することもほのめかしています。
このほか、危機遺産リストには、イスラム原理主義勢力、タリバンによって一部が破壊されたバーミヤン渓谷の文化的景観と考古遺跡群(アフガニスタン)や2003年のイラン南東部地震で壊滅したバムとその文化的景観(イラン)などが登録されています。またコンゴ民主共和国では難民流入や密猟などの理由によって、5つの自然遺産のすべてがその対象になっているという危機的状況です。
さらにガラパゴス諸島(エクアドル)は観光客の急増などによって貴重な生態系の破壊が進行していますし、フィリピンのコルディリエラの棚田群は村民が次々と村を離れ、棚田が放棄されるという事態が起きています。
 
マチュ・ピチュの歴史保護区ポンペイの遺跡メサ・ヴェルデ国立公園
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