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ドゥブロヴニク旧市街 | 世界遺産を巡る旅
注目情報
魔法で豚の姿に変えさせられた戦闘機乗りが主人公のアニメ映画「紅の豚」で、街のシーンのモデルになったのではないかといわれているのが、「アドリア海の真珠」と呼ばれる古都ドゥブロヴニクです。アニメの主人公はイタリア人。作品の中にはミラノの文字が見えたりするので、物語の舞台はイタリアだと思われるのですが、隣国クロアチアの街を思わせるシーンが続々と出てきます。 写真を拡大する⇒
中でも印象的だったのが、オレンジ色の瓦屋根が続く家並のシーンでしょう。その光景をアニメではなく「実写」で味わいたければ、「紅の豚」の主人公ポルコ・ロッソのように空から眺めるのが一番。といっても、それがかなわなくても心配にはおよびません。最高でも高さ25mと、空からの視点に比べるとはるかに下がりますが、旧市街を取り囲む全長約2kmの城壁にのぼれば、ドゥブロヴニクの美しさの象徴ともいえる瓦屋根群を目の当たりにすることができます。
城壁を降りて石畳を散策するのも、この街の大きな楽しみ。歴史的建造物に次々と出くわすからです。 写真を拡大する⇒
たとえば700年にわたって自治制を維持した行政の中心地クネズ宮殿(旧総督府)は、後期ゴシック様式とルネサンス様式を取り入れて15世紀に建て直された由緒ある建物。1667年に大地震に見舞われ、大部分が損壊しましたが、回廊や中庭などに再建当時の面影が残っています。税関として使われていたスポンザ宮殿も、旧市街の見どころのひとつ。やはり後期ゴシック様式とルネサンス様式を折衷した建造物で、税関としての役目を終えた後は文化人のサロンのようになっていたとか。二つの宮殿にはさまれた広場には、ドゥブロヴニクの守護聖人聖ヴラホをまつったバロック様式の聖ヴラホ聖堂が控えています。
ドゥブロヴニクは世界遺産として、数奇な運命をたどりました。世界遺産第2号として1979年に登録されたのですが、当時連邦国家の構成国として属していたユーゴスラヴィアからの独立をめぐって1991年に内戦が勃発し、街が攻撃の対象になったのです。一説によると旧市街の8割は何らかの被害を被ったとか。このためユネスコでは、世界遺産の登録を抹消する可能性のある「危機遺産」としてドゥブロヴニクをリストアップしました。
ひん死の街をかつてのように蘇らせたのは、市民と外国人ボランティアだったといいます。残された古い建築資料をもとに、街の誇る建造物を修復する努力が日々重ねられました。再建にあたっては、オリジナルの建材を探しだしてきたのはもちろん、瓦や壁もかつてと同じ色に塗るなど、徹底的な復元がはかられました。そのおかげで1998年には危機遺産の指定をはずされ、今では普通の世界遺産の街として内戦以前にも増して観光客の人気を集めています。

| 英文名 | Old City of Dubrovnik |
|---|---|
| 仏文名 | Vieille ville de Dubrovnik |
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 登録年 | 1979(拡張1994)年 |
| ホームページ | ユネスコ公式サイト(英語) |
| 登録基準 | (i)(iii)(iv) |
| 関連リンク |
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