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モン・サン・ミッシェル|世界遺産を巡る旅(バックナンバー)
注目情報
パリから車で約5時間。めざす世界遺産モン・サン・ミッシェルがだんだん近づいてくるにつれ、高鳴ってくる鼓動。はじめは点のように見えたゴシック様式の尖塔がどんどん大きくなってきます。そして一歩手前までくると、修道院の建物はまさに海に浮かぶピラミッドのように眼前に迫ってきます。
修道院の建設が始まったのは西暦708年。以来1300年余。修道院はさまざまな伝説に彩られてきました。そのひとつが、最初の礼拝堂建立にまつわる不思議なエピソードです。 写真を拡大する⇒
モン・サン・ミッシェルが立っている岩山はもともと「墓の山」と呼ばれ、先住民族ケルト人の聖地としてあがめられていました。そんな折り、地区の大司教の夢の中に大天使ミカエルが現れ、「岩山に礼拝堂を建てなさい」というお告げを2回にわたって残します。ところが大司教は、単なる夢だろうとほおっておきました。業を煮やした大天使ミカエルは、3度目の夢の中で強硬にお告げを伝えます。このとき大司教は脳天に電気が走った気がしたとか。翌朝、大司教が頭に手をあててみると実際に穴があいているのに気づき、お告げは本当だと信じるようになったのです。礼拝堂の建設はこうして始まりました。 写真を拡大する⇒
建物自体は数世紀にわたって建設が進められたため、ロマネスクをはじめ、さまざまな建築様式で出来上がっています。中でも目を見張るのが13世紀に建てられた北側の建物。ここはゴシック様式の傑作といわれています。
モン・サン・ミッシェルで驚かされるのは外観ばかりではありません。内部は一般巡礼者のための広間のある低層階、いくつもの礼拝堂が並び、貴賓客をもてなす部屋のある中層階、修道士が生活する場の最上階と3層に分かれ、回廊は複雑に入り組み迷路のようになっています。そこを歩いていると文字通り中世にタイムスリップした気になってしまいます。
もうひとつモン・サン・ミッシェルを語る際に、決して忘れることができないのが岩山を取り囲む湾の存在。この湾は干満の差が最大12mと激しく、小さな岩山は海に浮かぶ孤島になったかと思えば、大陸と小島との間に干潟が現れて地続きになります。巡礼者が運悪く引き潮に巻き込まれてしまうと、干潟とともに波に飲み込まれてしまっても不思議はありません。かつて「モン・サン・ミッシェルに行くなら、遺書を残しておけ」といわれたのもそのためでした。
「天空の神の国」「西洋の驚異」「人類の叡智の結晶」などさまざまに形容されるモン・サン・ミッシェル。今日は修道院の立つ岩山と陸地との間には道路ができ巡礼には便利になりましたが、おかげで潮の流れが変わり、干潟に砂がたまりすぎる弊害が起きています。付近の自然環境を守るため、フランス政府は道路に代わって橋をかける計画を急ピッチで進めているということです。

| 英文名 | Mont-Saint-Michel and its Bay |
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| 仏文名 | Mont-Saint-Michel et sa baie |
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 登録年 | 1979年(拡張2007) |
| ホームページ | ユネスコ公式サイト(英語) |
| 登録基準 | (i)(iii)(vi) |
| 関連リンク |
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第1問 世界遺産に登録されるためには遺産条約締結国が自国の遺産を評価した「暫定リスト」をユネスコ世界遺産センターに提出。5年~10年調査してふさわしい物件であることを世界遺産センターに推薦します。つまり「暫定リスト」の物件が世界遺産「予備軍」ということになります。 日本の世界遺産「予備軍」として暫定リストに載っている「城」は、次のうちどれでしょうか? A. 二条城 B. 彦根城 C. 松本城 D. 姫路城 |
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