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最早「弘法さん」名物、何故か山形名物の「玉三郎」の玉こんにゃく。和がらしをいっぱい付けて頂くとまた旨い。オリジナルブレンドの濃い口醤油たっぷりで煮込むのだが、秘けつは最後に投入するスルメイカの干物だ

毎月21日の東寺は、空海入寂の3月21日に因んだ縁日「弘法さん」に行くのが楽しみである。東京生まれの母方の今は亡き祖父が大好きだったこともあり、小生の小学校時代にはよく連れ立って出掛けたものである。その小生の弘法さん歴も、気が付けば早40年が経つ。祖父が好きだった、金太郎いわしや盆栽を売る店などを見ると、25日の北野天満宮の縁日「天神さん」より、思い出深い「弘法さん」である。
当日の境内には、1000件余りの露天商が経ち並び、端から端まで丹念に見ているだけで、優に3時間は掛かるだろうか。その途中でどて焼きや玉こんにゃくなどをアテにビールやカップ酒などを遣る一時は、祖父と歩いた日々をも思い出し、また格別なインターバルである。

正にスワップミート的服屋。アロハや’70s的サイケワンピースの掘り出し物多し。一着500円ってな驚きの価格もある!
私が散策を始める入口はといえば、大抵は八条通りに面した北門辺りである。というのも元来骨董品好きの私にとって、それらのアイテムが集結するこの境内北西、洛南高校付近の物色は「弘法さん」のメインと言ってもいいほど。加えてハワイ好きの小生が、この界隈で意外にも木彫りのハワイアンチキドールなんて珍品をも手に入れるのだから、いやはやまったく侮れない。アロハや航空会社系デッドストックなんぞにも昨今は出会わしたりでき、小生にとって弘法市はもはやハワイでも馴染み深い「スワップミート」のようなものである…。

ビールやカップ酒が思わず我慢できなくなる「どて焼き」は、外国人観光客もよく注文しているのだが、彼らの口に合うのかがいつも不思議だ

北門付近の骨董屋で見つけたハワイ産チキドール。小生の事務所の名も、ラッキーチャームな思いを込め「チキスクリプト」と命名した。この日一番の戦利品だ
京都の染屋に生まれ育ち半世紀、温故知新を追究するあまり物見遊山な精神だけが旺盛になり、家業に戻れず添乗員時代を経て雑誌編集の仕事にどっぷり浸かる。地元に蠢く象徴的貧困な観光客の姿とその紋切り型行動に辟易し、京都人ならではの町歩きを心掛ける。故・雁之助氏の「裸の大将」を舞台公演にて受け継ぐ芦屋小雁を師匠とする京のご意見番。 「ミシュラン」はガイドブックより断然タイヤの方が優れていると、思う一人である。
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