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真っ白い雪景色を露天風呂から眺める。季節を体で感じられる贅沢な冬のひとときです。けれど、そこまでどうやって出かけよう? 雪見露天の楽しめる温泉は、交通便利な場所にはない。雪道バリバリのテクニシャンや運転上手な彼・彼女がいる人だけの特権なのか・・・。なんて思っていた人、チャンスかも。上越線沿線の山あいは、今年は雪が少なめです。初心者ドライバーながら、私も運転に支障はなし。
さらに温泉周辺はうっすらと雪化粧、冬枯れの木立や雪の織りなす情緒を楽しめた。
ということで、群馬県川古温泉の一軒宿「浜屋旅館」へ。ここはぬる湯で知られる湯治宿。浴槽内のお湯は38度前後か、確かにぬるい。岩の露天風呂は混浴、浴槽からは渓流と枯れ山の景色が広がる。女性は湯浴み着での入浴OKだが、「今が一番静か」とご主人が言うように、今回は広い露天を独り占め。1時間ほど入っていると体が芯から温まった。
お次は新潟、苗場にも近い一軒宿の貝掛温泉へ。こちらは700年前に発見、上杉謙信公の隠し湯とも言われている。新潟に入ると雪深くはなるが道路は除雪されている。館内は床暖房。足元からぽかぽかしてくる。湯殿は太い柱が通る豪壮な建物。これだけ天井が高いと、普通、洗い場が寒いのだが、浴室の床や浴槽そのものも暖房されていて、寒くない。若女将によると「全館、温泉を使って床暖房をしているんです」とのこと。エコにも配慮した宿である。
内湯で温まったあと露天風呂へ。空と樹木と雪とが織りなすナチュラルカラーに気持ちが癒やされるようだ。内湯の大浴槽には大量に源泉湯が掛け流されている。源泉37度の自然湧出泉でしばらくすると肌にこまかい気泡が付く。湯口に手をかざすとパチパチと弾ける感触。いいお湯といい景色、自然の恵みを存分にいただいた。
温泉ライター歴19年。国内外で浸かったお湯は千湯以上。肌でpHを感じ、飲んで湯の成分を確かめるのを信条に、温泉行脚の日々を過ごす。温泉入浴剤にもこだわりあり。
旅行誌などで温泉記事を執筆中。日本温泉地域学会員
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