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幅広く温泉を知るチャンス 草津で温泉観光士になってきました|温泉コラム - MSNトラベル

幅広く温泉を知るチャンス 草津で温泉観光士になってきました

一流講師からの温泉話は心に響きます

2009年9月11日から13日、群馬県草津温泉にて、第6回草津「温泉観光士」養成講座が開かれた。日本温泉地域学会が主催、草津町の後援によって行われている研修講座だ。およそ1時間の講義を9本受講したあと、筆記試験が行われ、3日目には温泉学野外実習と認定修了式というカリキュラム。講師は城西国際大学教授の山村順次さん、東京理科大学教授の長島秀行さん、温泉ジャーナリストの石川理夫さん、京都大学名誉教授の由佐悠紀さん、北海道大学名誉教授の阿岸祐幸さんらそうそうたる面々。地学、歴史、温泉工学、温泉分析、温泉生物、街づくり、温泉法、温泉医学の第一人者による講義は、各1時間とは思えない濃い内容。特に理系の講座では初耳の話が多く、文系女子には刺激的だ。

たとえば温泉水のほとんどは地球規模で循環をしている天水(一度天にのぼり、地に降ってきた水)であること、プレートの動きによって温泉が地中から生まれてくる様子、浴槽の汚れをどのような計算式であらわしていくか、微生物が進化に伴い高温では生きられなくなっていくことなど、興味深い内容であった。
講座の中で、中央温泉研究所の甘露寺泰雄さんがおっしゃっていた「温泉は一律を嫌う」というお言葉、講師の方々が口にされた、「日本の温泉開発はすでに限界にきている」という戒め、胸に深く突きささった。
最終日には野外実習も行われる。湯畑や西の河原など、今まで何度となく見てきた草津の名所を、別の角度から眺めることができる。 3日間の養成講座に参加すれば、言葉は悪いが寝ていても温泉観光士にはなれる。が、こうした肩書きだけではなく、あらためて温泉とは何かを考えるきっかけを、この講座では教えていただいた。温泉に関係している方々に、心から受講をおすすめします。

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文&写真:西村りえ

温泉ライター歴20年。国内外で浸かったお湯は千湯以上。肌でpHを感じ、飲んで湯の成分を確かめるのを信条に、温泉行脚の日々を過ごす。温泉入浴剤にもこだわりあり。
旅行誌などで温泉記事を執筆中。日本温泉地域学会員

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