
この大災害の統計は驚くべき数字を残している。超大型の熱帯性低気圧「サイクロン“トレーシー”Cyclone Tracy」は1974年のクリスマス・イブにかけて発生、暴風は深夜に最高域に達した。午前3時5分、空港の風速計は時速217kmを示した直後に機能停止。最高風速は推定時速280kmぐらいだったとされている。亡くなった人の総計は66人。ダーウィンに1万1200棟ある家屋のうち、50〜60%が全壊もしくは修理不可能な被害を被り、比較的無傷な状態で残ったのはわずか400棟だけだった。
ダーウィンの家屋の設計や造りについてはさまざまな批判が取りざたされた。しかし、かなりの家屋は築後少なくとも1世紀経っており、建築当時はそれ以上望めないほど頑丈に造られていたが、暴風がくる前に倒れてしまった。その後に新築や再建築された家屋には、頑丈な鉄で補強し屋根を堅固に取りつけるなどの「サイクロン・プルーフ」が施されている。
おおかたの人は、次にサイクロンの予報が出たらすぐに車に飛び乗って「トラック」(スチュアート・ハイウェイの俗称)を南下し、すべて過ぎ去った後に戻ってきて、自分の家が本当にサイクロン・プルーフだったのか確かめるのだ、などといっている!居残る人たちはおそらく公立のサイクロン避難所を利用するつもりなのだろう。
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