
数あるアボリジニ・アートの土産物の中でも、ディジュリドゥは観光客の1番人気になりつつある。これは表面に絵柄が施されているというだけでなく、楽器でもあり、文化的にも非常に意義深い。
歴史的には、オーストラリア国内でもトップエンドのアボリジニだけが使用してきたものだ。シロアリが自然に内部をくり抜いたユーカリ類の木(ウーリーバットwoollybuttというユーカリノキ属が多い)を使って作るが、これはオーストラリアのこの地域でしか採れない。本物のディジュリドゥは今もこの方法で作られている。シロアリがくり抜いた木のうち、ほどよくまっすぐなものを北オーストラリアで採取し、きれいにし、必要な長さに切断し(長さによって単調音〈ドローン〉のキーが変わる)、ペイントを施す。マウスピースは蜜ロウで形成されていることが多い。ディジュを買い求める際は中を見て、内側の縁に指を這わせてみよう。荒削りでボコボコしているはずだが、もしそうでなければおそらくドリルで彫り抜いたものだろう。使われている木がどんな種類で、どこで採れたものか尋ねよう。
今日ではオーストラリア国内のあらゆる地方でディジュリドゥを目にする。しかしその多くは「ニセモノ」で、観光客用に工場で大量生産しているが、それにもかかわらず値段は法外に高い。正真正銘のディジュリドゥを買うのに1番いい場所はノーザン・テリトリーだ。結構な大きさのディジュを買うなら、$200〜350(あるいはそれ以上)の出費は覚悟しよう。アボリジニのアーティストが制作し装飾したものだといわれたら、本物である証明書をもらおう。
アリス・スプリングスではたくさんの店がディジュリドゥを陳列しているので、冷やかしてみる価値はある。しかしさらに北へと向かっているのなら、製造場所により近いところで買うほうが安い。キャサリンは伝統的楽器を制作する多数のアボリジニ・アーティストが集まる、地域の中心地だ。ディジュリドゥを買うときは、手短なレッスンを頼んでみよう。おおかたの売り手が非常に快く応じてくれるだろう。
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