オーストラリア

ロンリープラネット コラム集

ウィットサンデー諸島でのセーリング

クイーンズランド州

エアリー・ビーチで配られているヨット・ツアーのパンフレットをリサイクルできたら、森林破壊も少しは抑えられるだろう。両手いっぱいになったパンフレットを眺めてみると、ヨット・ツアーは大体、1〜3日間のツアー、裸用船チャーター、個人所有のヨットにクルーとして乗り込むものの3つに分類できるのに気づく。

日帰りのツアー($80〜150)には大抵、昼食とスノーケリングが含まれている。用いるのは大型のゴムボートや、アイランド・ホッパーと呼ばれる小型船、あるいはケッチ(2本マストの小型帆船)やカタマラン(甲板の下に2つの船体を持つ双胴型ヨット)などの豪華船までさまざまだ。2〜3日間のツアー($350から)だと、ヨットでの宿泊と食事がついている。スノーケリングもたいてい含まれており、オプションとしてダイビングができるものもある。1回のツアーで客を何人乗せるのか、海上で過ごす時間はどのくらいなのか尋ねるのもいいだろう。船の使用年数はどのくらいか、また、パンフレットに載っているのが実際に乗る船の写真なのかどうか聞いてみよう。宣伝用の資料には誤解を招きやすいものもある。

次に、「裸用船」チャーターについてだがこれは何も、海上であなたが真っ裸にならなければならないということではない。ヨットを借りるだけで船長やクルーはつかず、食料も自分で持ち込まなければいけないという意味だ。激しい海陸風(昼間は海風、夜間は陸風が吹く状態)や速い潮の流れのため、油断できない状況が起こる場合もあるが、十分な経験がある人なら、諸島を満喫するには小型船で周遊するのが最良の方法だ。アベル・ポイントからシュート・ハーバーに至る地域のマリーナで裸用船を取り扱っている業者は、エアリー・ビーチ近辺に12社ほどある。選んだツアーの業者が、現地の自主規制団体、ウィットサンデー・ベアボート・オペレーターズ・アソシエーションWhitsunday Bareboat Operators Associationに加盟しているかどうか聞くのもいいだろう。加盟業者はWBOAの基準に従う義務があり、もし利用者との間に問題が生じた場合、解決のための手段を講じてくれるはずだ。

なかには甘いことを言う業者もいるかもしれないが、ヨットを操るには何よりも経験が必要。そして海に出る前に、業者によるチェックを受けなければならない。さらに諸島内の水路をきちんと把握し、安全な係留の手順を熟知しておくのは個人の責任だ。David Colfelt著の「100 Magic Miles」は、ウィットサンデーズ諸島でヨットを操縦する前に読んでおきたい参考文献。アベル・ポイント・マリーナAbel Point Marinaのクアドラント・マリーン Quadrant Marine(TEL:07-4946-4033)で手に入る。経験はあるがヨットに乗るのは久しぶりだという場合は、少なくとも最初の一日はガイドを雇ってみてはどうだろう(一日あたり約$200)。それでもやはり、短時間のうちにガイドの指示をきちんと理解するのはむずかしいと思われる。

通常、予約金$600、保証金$1000〜2000の支払いが求められ、たいていの業者ではレンタルは最低7日からとなっている。ハイ・シーズンの場合、30フィート(約9m)の2人乗りカタリナ・ヨットのレンタル料金は一日あたり$350、8人乗りのカタマラン船シーウィンド1200が一日あたり$800前後。アベル・ポイント・マリーナの業者でWBOAに加入しているのは、カンバーランド・チャーター・ヨット Cumberland Charter Yachts(TEL:1800-075-101・www.ccy.com.au)とクイーンズランド・ヨット・チャーターズ Queensland Yacht Charters(TEL:1800-075-013・www.yachtcharters.com.au)。

あなたが叫んでも、海では誰にも聞こえない

個人所有のヨットにクルーとして乗り込むのはリスクが大きい。セクシュアル・ハラスメントや甘い安全基準、クルーが経験不足だったなど、ぞっとするような体験談が読者から寄せられている。コピーしたパンフレットに「クルー求む。ヨットでの冒険を割安なコストで」などとうたってあるのは、違法な輩であることが多い。もちろん、ウィットサンデー諸島の美しさを体験してほしいという気持ちを持った、信頼できるヨット・オーナーも大勢いるが、夕陽に向かって出帆してしまう前によく調べることが肝心だ。

エアリー・ビーチにあるクイーンズランド海上保安局 Maritime Safety Queensland(TEL:07-4946-2200・www.transport.qld.gov.au/maritime・Level 1, 384 Waterson WayとShute Harbour Rdの角)に行ってみよう。どんな事項を尋ねるべきか、そのヨットは現在、商用船として登記されているのか、プロのクルーが乗り組んでいるのかどうかなど教えてくれる。そうすれば、楽しい旅行を台無しにするような ― また、我が身を危険にさらしかねない体験から自分を守ることができる。むずかしいことはさておき、ヨットでの楽しい航海を!

注目情報

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