オーストラリア

ロンリープラネット コラム集

難破船海岸

ヴィクトリア州

ヴィクトリア州のオトウェー岬からポート・フェアリーにかけての海岸線は、帆船時代の悪名高い危険水域だった。わずかに水中に没しているだけの数多い岩礁と頻繁に出る濃い霧のため、航行は困難を極めた。わずか40年の間に、80隻の船が長さ120kmの海岸沖で災難にあった。

最も有名なのはロック・アード号Loch Ardの海難事故で、1878年にイギリスを出帆した鉄製クリッパーは、航海最後の夜にマトン・バード島沖で沈没した。55人のうち助かったのはわずかに2人。漂流物につかまったエバ・カーマイケルは峡湾へ流され、見習い航海士のトム・ピアスに助けられた。当時エバとトムは共に18歳。新聞はロマンチックな物語を作り上げようとしたが、実際には何も起こらなかった。エバはすぐにアイルランドへ戻り、2人が再び会うことはなかった。

グラスゴーのバーク船、フォールズ・オブ・ハラデール号Falls of Halladaleは、1908年ニューヨークからメルボルンへ向かう途中に沈没した。犠牲者はなかったが、暗礁に乗り上げ、索具や帆をすべて装備したまま数カ月さらされた。そのほかの有名な事故には、1892年のニューフィールド号Newfieldや1905年のラ・ベラ号La Bellaの例がある。

ダイバーたちはこうした難破船を探査してきた。ウォーナンブールのフラグスタッフ・ヒル・マリタイム・ビレッジには、船の遺物などが展示されている。

注目情報

Text & maps © 2008 Lonely Planet Publications. All rights reserved.
Photos © 記載の写真家。Lonely Planet Images より掲載、使用許可は右記のURLから可能 www.lonelyplanetimages.com

内容のいかなる部分もロンリープラネット社の許諾なしに複製・複写・放送・データ配信することはかたくお断りします。内容は、ロンリープラネット社のガイドブック英語原書『Australia』の日本語版『オーストラリア』(メディアファクトリー刊)から引用しています。

執筆者、コンテンツ提供者と日本語版発行者である(株)メディアファクトリーは可能な限り正確な情報を記載するよう努めているが、本情報の使用により被った一切の損失、損害に対しては責任を負うものではない。