
緑豊かで、太陽の光に恵まれたオーストラリアの東海岸の旅は、多くの旅行者が選ぶ定番コースだ。生活水準の高いシドニーからビーチの点在する海岸線を北上し、熱帯地域の観光の中心地ケアンズに至る。
シドニーの都会的な虚飾を後にすると、パシフィック・ハイウェイPacific Hwyはニュー・サウス・ウェールズ州中央部・北部の町を縫うように走る。ビーチ周辺ののどかな風景があちこちで見られる。途中、周辺から隔絶されたように静かなスティーヴンズ湾、水上スポーツの天国のマイオール湖国立公園、台地上に見事な熱帯雨林が見られるドリゴ国立公園にはたっぷり時間をかけて立ち寄りたい。バイロン・ベイでちょっと戸惑いながら野生的な人たちや有名人たちの生活ぶりを観察したら、州境を越え、日焼けした人々の住むクイーンズランド州に入る。サーファーズ・パラダイスを経由して州都ブリズベーンまでは近い。この町では、消費意欲のおう盛な人ならショピングに、ナイトライフに、そしてキッチュさをかたくなに守るアートにと、心が乱れることだろう。
ブリズベーン以北は道がブルース・ハイウェイBruce Hwyに代わり、海岸線に沿って州の最北部へと向かう。自然を愛する人なら、のんびりしたホエールウォッチングの聖域ハーヴィー・ベイへぜひ足を向けよう。さらに北上すると、天国のような砂浜があるウィットサンデー諸島、サンゴが見事なグレート・バリア・リーフ、そして何でも至れり尽くせりの町ケアンズへと至る。
旅行者はたいてい空路でシドニーへ入り、バスや列車、車、コンビ(小型バス)、あるいはヒッチハイクで海岸線を北上する。しかし逆にケアンズから南下してはいけない理由は何もない。
東海岸縦断コースは、休暇ですっかり浮かれている人、全部で2864カ所もあるビーチをくまなく回る人、波乗りをする人、環境保護に精を出す人、それに朝寝坊を決め込む人などであふれている。数日単位でも旅行できないけれど、ぜひ1〜2カ月の休暇を取ってのんびり旅してみよう。
Text & maps © 2008 Lonely Planet Publications. All rights reserved.
Photos © 記載の写真家。Lonely Planet Images より掲載、使用許可は右記のURLから可能 www.lonelyplanetimages.com
内容のいかなる部分もロンリープラネット社の許諾なしに複製・複写・放送・データ配信することはかたくお断りします。内容は、ロンリープラネット社のガイドブック英語原書『Australia』の日本語版『オーストラリア』(メディアファクトリー刊)から引用しています。
執筆者、コンテンツ提供者と日本語版発行者である(株)メディアファクトリーは可能な限り正確な情報を記載するよう努めているが、本情報の使用により被った一切の損失、損害に対しては責任を負うものではない。