
投げたコインはどこへいく?
肩越しにトレヴィの泉にコインを1枚投げ込めば、いつかきっと戻ってこられるという。さらに2枚目を投げればイタリア人と恋に落ち、3枚目を投げればその人と結婚する。何ともロマンチックな話だが、コインはどこへ行くのだろう?慈善団体に寄付、というのが公式回答。週に1度、ローマの電気会社ACEAの作業班がコインを吸い上げ、イタリアの慈善団体カリタスCaritasに送っている。カリタスではボランティアがコインを計量して、きれいにし、通貨別に分類する。これまでに収集されたコインの祖国は58カ国に上る。 写真を拡大する⇒
ところが2002年、ダルタニアンというホームレスの男が34年間、トレヴィの泉から1日€1000のコインをせしめていたことが明らかになった。皆が激怒したが、はたしてこれが違法行為なのかどうか、はっきりしない。1994年の高等裁判所の裁定によると、泉からコインを拾うのは、投げ入れるのと同様合法だ。しかし判事は、市所有の泉への立ち入りを禁じた1999年の法律を根拠に、ダルタニアンに罰金を科した。懲りないこの男、その後もコインを拾い続けたが、ユーロの導入で水を差される。新コインに彼の磁石は通用しなかったのだ。最新の法的解釈が出たのは2003年10月で、所有者のいないコインの取得は犯罪ではないと、ローマ裁判所が裁定した。
何だかおかしな話だと思う人がいるかもしれないが、コインといえど、馬鹿にできない。平均的な日で1日約€1500、2004年10月に投げ込まれた総額は€5万4000を越えている。
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