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イタリア ローマ一周|パンテオン - MSNトラベル×ロンリープラネット

イタリア

パンテオン

2000年の歴史をもつ偉大なローマ建築

パンテオン

Greg Elms

最も保存状態のよい古代ローマの建造物、パンテオンPantheonは、2000年もここに立っている。現在のような形になったのは、ハドリアヌス帝がもとあったマルクス・アグリッパの神殿(紀元前27年)の上にパンテオンを建設した120年頃。破風に刻まれたアグリッパの名前から、歴史家たちは何世紀もの間、ハドリアヌス帝の神殿が紀元前1世紀に建てられた最初のものだと考えていた。だが19世紀の発掘調査で最初の神殿の痕跡が発見され、間違いに気付いたのだ。 写真を拡大する⇒


608年以降キリスト教会になっているが、ハドリアヌス帝の神殿は古代の神々に献じられたものだったので、パンテオンという名前はギリシャ語のパンpan(すべての)とテオスtheos(神)に由来する。現在ここには、国王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世とウンベルト1世、それに画家ラファエロの墓がある。


外から見ただけでは、並外れたドームの大きさはわからない。ローマの建築で最も重要な偉業といわれるこのドームは、史上最大の石造丸天井で、完璧な半球形(直径と内部の高さが等しく43.3m)をしている。光はドーム天井の直径9mの天窓から採り、浸水した雨水は大理石の床に空いた22個の小さな穴から排出される。


多少傷みは見られるものの、正面には三角形の破風を支える16本のコリント式円柱(一本一本ひとつの石塊でできている)が並び、今も堂々たる外観だ。外壁のレンガに鋲と穴があるのは、もとあった大理石板がはがされた跡。


何世紀もの間、この神殿は絶えず略奪、毀損されてきた。たとえば17世紀、教皇ウルバヌス8世は柱廊天井のブロンズを溶かして、サン・ピエトロ大聖堂主祭壇上のバルダッキーノbaldachin(天蓋)と、サンタンジェロ城の80門の大砲にしてしまった。ブロンズの扉を残しておいてくれたのがせめてもの救いだ。

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