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パンムンジョム(板門店)&非武装地帯ツアー(DMZ)

ソウルから北へ55kmのところに位置するパンムンジョム(板門店)Panmunjeomは、非武装地帯(DMZ)の中で唯一観光客が訪れることができる場所だ。パンムンジョムは、朝鮮戦争後の1953年に休戦ライン上に設立された村であり、ここにある国連の青い建物は、現在も平和に関する話し合いの場となっている。

逮捕や銃撃の危険なしに、北朝鮮や北朝鮮兵士にここまで近づける場所は、韓国国内ではほかにはなく、緊張を肌で感じとることができる。境界にあるこの村では、今でもたまに銃撃戦が起こることがある。最近では、1984年にロシアからの亡命者が脱北して南へ逃れたときに発生した。

だがDMZのほかのエリアで銃撃戦があったのはさらに最近のことで、2001年の11月、そして、2003年の7月の事例がある。

ここでは、そのほかにも身も凍るような出来事が発生している。DMZのツアーで、案内役を務める米軍兵士が語ってくれるだろう。幅4km、長さ240kmにわたって南北朝鮮を分断しており、世界でも最も防備の固い国境の一つであるDMZは、南北どちらの側にも、上に鉄条網が付いた高いフェンス、見張塔、対戦車障害、地雷原が設置されている。

5000人を超える米軍および韓国軍兵士が“北朝鮮とは目と鼻の先”のキャンプ・ボニファスCamp Bonifasに駐留しており、つねに北からの奇襲攻撃の矢面に立つ危険と隣り合わせにある。しかし今は、米軍をもっと南の基地まで後退させる計画もある。

DMZにはたった2つだけ村がある。いずれもパンムンジョム近くにあり、拡声器があれば声が届くほどの距離しか離れていない。南側にあるのは、教会があり、免税特権が与えられているため住民も高収入で、さらに政府の補助金を受けているテソンDaesongという村だ。各家庭は高速インターネット接続環境を備えた近代的な家屋に住み、7haの農地を耕している。230人ほどいる住人たちは23:00の門限までには必ず自宅に戻っていなければならず、水田や朝鮮人参の畑で作業する間は、兵士が見張りをする。

北朝鮮側の村はキジョンGijongといい、建物は昔からつねに無人で、テソンよりもさらに異常な状態にある。ロックバンドが欲しがりそうな、家ほどもある超強力な大音量拡声器で、毎日6〜12時間も宣伝放送を流すのが唯一の機能となっているゴーストタウンなのだ。

この村には、重さが300kg近くある旗をはためかせる、高さ160mのエッフェル塔に似た建造物がある。北朝鮮の国旗は、韓国側の旗よりも大きい。北側の斜面には、巨大なハングルhangeul文字で“首領様とともに”などとスローガンが書かれている。一方、韓国側では夜になると“自由、充足、幸福”などのメッセージがライトアップされる。

パンムンジョムでは今でも重要な外交上の対話がもたれている。韓国側には、国境にまたがる国連の建物3棟を見下ろすことのできるパゴタ式の建物がある。北朝鮮側には、兵士と監視塔に守られた巨大なコンクリートの建物がある。

ツアーでは、国連の建物の一つを訪れる。簡素なテーブルと椅子があるさまが、まるで臨時教室のような雰囲気だ。各部屋はつねに南北双方が監視しており、そこで話すことはすべて聞かれている。休戦ラインでは、たった数センチしか離れていない位置に北と南の兵士が立っている。韓国軍兵士は“テコンドー”のような不思議な姿勢で監視にあたっている。韓国は“太陽政策”をとっているが、このエリアは不測の事態が起こりうる危険な前線であり、この地を訪れることは、いろいろ考えさせられ、身の引き締まるような体験となるだろう。DMZで北と南の普通の兵士同士が偶然遭遇してしまったらどんな出来事が起きるのかをドラマチックに描いた映画、「JSA」をぜひ観てほしい。

2001年と2003年には銃撃があり、2006年には北朝鮮がミサイル実験に成功。国際的な核解除の圧力にも拘らず、核保有をしようとしている。

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