
まず、最も基本的な飲み物、古きよきH20(mul)から始めよう。自国と比べて、韓国は清潔さの面で劣ると感じる旅行者もいるだろうが、韓国人は飲料水には非常にこだわりを持っている。
ほとんどどこの飲食店でも、強力な浄水器を利用するか、ペットボトル入りの飲料水を配達してもらい、冷水器から落として使っている。普通、食事の前には水がコップで出てくる。テーブル係が容器ごと置いていってくれる場合もある。飲料水のディスペンサーは、厨房ではなく食堂に設置してあることが多い。韓国ではあまり固いことは言わないので、店に来た客なら、水を容器に入れて持ち帰ってもいいことになっている。
韓国ではお茶もよく飲まれる。ノッチャnokcha(緑茶)はかなり大々的に栽培されている(チェジュド<済州道>Jeju-doやチョルラナムド<全羅南道>Jeollanam-doの茶園を訪ねてもいいだろう)。ポリチャboricha(麦茶)や、オクススチャoksusucha(とうもろこしを焙じたお茶)、インサムチャinsamcha(朝鮮人参茶)など、茶葉で作られていないお茶もある。甘くておいしいユジャチャyujacha(柚子茶)も人気。
伝統的にお茶を飲んできたにもかかわらず、韓国人は非常にコーヒー好きだ。コーヒー店以外でも、人が集まる場所にはほぼどこにでもコーヒーの自動販売機がある(1杯約300W)し、セルフサービスのコーヒーマシンを設置している飲食店もある。カフェインレスはまずおいていないと思ったほうがいいが、それでも聞いてみる価値はある。
多国籍企業ブランドのソフトドリンクは、韓国中どこでも手に入る。米粒入りの米ドリンク、シッケ(食醯)sikhyeなど、韓国独自の飲料もある。
健康飲料は、商店や薬局で入手できる。その多くは、食物繊維や朝鮮人参、そのほかの薬草が配合されたもので、たいてい100mlの小瓶で販売されている。人気ブランドには通常、英語の名称も表記されている(たとえばFibe-Mini)。アルコール飲料が飲みたい人には、韓国ビールは好評だが、オーストラリアや英国、ベルギー、アイルランド出身の人にはやや水っぽく感じるかもしれない。最も売れているブランドは、カスCass、ハイトHite、オービーO.B.だ。オービーの由来は、“オリエンタル・ブルーワリー”で、医学とはまったく関係ない。また、オービービールはカプリCafriという新製品も出している。
最後に、韓国のドリンクを語るなら、ソジュ(焼酎)sojuは外せない。13世紀に生まれたこの蒸留酒は、透明で香りもほとんどなく、安く作れることからよくウォッカに例えられる。さまざまな材料から作れるという点もウォッカと同じだが、最近はさつまいもを原料に大量生産されている。注射の前に看護師が腕を拭いてくれるアルコールと、あまり変わらないという人もいるが、耳よりの話を教えよう。焼酎のアルコール度は通常20〜25%程度だ。
焼酎と同じく酒の一種であるトンドンジュdongdongjuは、米かとうもろこしを発酵させて作られ、原酒は茶色っぽく、濁っている。アルコール度は焼酎よりも低く、夏は冷やして飲む。
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