韓国

韓国はこぢんまりとした、おおむね安全な国だ。旅行してまわるのも簡単で、比較的安くすむ。探検する価値がある国立公園、寺院や山々、昔のままの島々は数多く、人であふれるショッピングエリアではいい買い物(特に服やアクセサリー、電化製品)ができる。そのほかにも見たり、やってみたり、食べてみるべきものがたくさんある。韓国は世界でも最もダイナミックな経済大国なので、変化がつきものであることは心しておこう。レストランやモーテルが取り壊されていたり、経営者が変わっていたりすることもあるし、美術館・博物館でさえ姿を消していることもあるからだ。

政府は2000年に新しいローマ字表記法を導入したが、全部が切り替わるにはまだ時間がかかりそうだ。プサン(釜山)BusanがPusan、 チョンジュ(全州)Jeonju がChongju、キンパプ(海苔巻き)gimbapがkimbapなど、さまざまな異なる表記を目にすることになるだろう。本書では原則、新表記を使用しているため、標識や看板に書かれている表記と必ずしも一致しないことがあるかもしれない。しかし、このことを念頭に置いておけばまったく問題はないだろう。すぐにvivimbopがピビンパbibimbapのことだとわかるようになるはずだ。

英語でコミュニケーションを取れる韓国人は少ない。地方に行けばさらに少なくなる。だから、韓国語の言い回しをいくつかでも覚えたり、2〜3時間でも時間をとって、ハングル文字を勉強しよう。それほど難しくないはずだ。

いつ行くか

韓国は四季がはっきりしている。旅行するのに最適な時期はおそらく秋だろう。晴れの日が多く、暖かくて、山腹が色鮮やかに彩られる9月から11月にかけてがいい。

4月から5月にかけての春もまた、気候も温暖で美しい季節だ。4月に入ると桜前線が国土を北上していく。また、ツバキやツツジなどほかの植物や木々も花を咲かせる。

12月から3月にかけての冬は乾燥しており、1月にはシベリアからの寒気が、ほとんどの地域で気温を氷点下に引き下げるため、厳しい冷え込みになる。山は危険な状況になるかもしれないので、アイゼンや適切な登山服を用意しよう。この季節には、オンドルondol(床暖房)や温泉、至るところにあるサウナをありがたく感じるはずだ。寺院の屋根に雪が積もった風景はとても美しい。スキーやスノーボード、アイススケートを楽しむなら、冬に訪れるといいだろう。1月のフェスティバルの時期には雪にまつわるさまざまな楽しいイベントやゲームが開催される。

豪雨の季節である真夏、6月末から8月の末までの訪問はできれば避けたい。この時期に、年間降雨量の実に60%が集中し、しばしば不快なほどに蒸し暑くなるからだ。 8月に行けば、なぜ韓国の人々がこぞってクーラーを取り付けようとするのかがわかるだろう。国立公園や海辺は、蒸し暑い都市部から逃げ出した人々でごった返し、ホテルの料金も通常の2倍にまで跳ね上がる。その上、この時期には台風がやってくることもある。

韓国南岸の沖合にあるチェジュド(済州島)Jejudoは、国中で最も暖かい土地である。島の南岸の気候は亜熱帯といってよいほどだ。ここでは一年を通してまんべんなく雨が降るが、秋と冬はほかの地域と同様、最も乾燥する。

www.kma.go.krにアクセスすると、毎日の天気予報を英語で見ることができる。

物価

韓国は先進国だが、物価はリーズナブルなので、安く旅行することができる。高級ホテルや免税店に行くと価格は高くなるが、公共交通手段や普段の食事、入場料や宿泊費はおしなべてかなり安い。ここで重要になるのは為替レートだ。ウォン高になればなるほど、外国人旅行者にとっては高くつくことになる。

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