韓国

基本的な食材&特産物

焼肉&網焼き料理
世界的に有名な韓国料理があるとすれば、それはやはり焼肉だろう。焼肉料理店のテーブルには焼き網がしつらえてあり、その上で牛リブ(カルビgalbi)、豚肉(トゥェジカルビdwaejigalbiやサムギョプサルsamgyeopsal)、店によっては鶏肉(タッコギdak)や、魚介類、野菜を焼く。たいてい最初はテーブル係が来て、焼き網に肉をのせてくれる。後は焼けたものからどんどん自分でとっていけばいい。肉はどれもおいしいが、サムギョプサルは三枚肉なので油っこいかもしれない。

カルビとサムギョプサルはサンチュや、扇形の荏胡麻の葉などの葉野菜とともに供される。片手に葉を1枚のせ(いろいろな味を楽しみたいなら、違う種類の葉を2枚取り合わせるといい)、もう片方の手で箸やスプーンをとり、好みに合わせてご飯やパンチャンbanchanをのせ、たれやみそをつけたら、葉をくるりと巻き、小さな包み状にして食べる。口にそのまま入れられるくらいの大きさにしておくのがポイント。

焼肉料理を頼むと、生にんにくも必ずついてくる。そのまま生で食べてもいいし、鉄板で焼いて食べてもおいしい。

多くの焼肉店では、酒の友として人気の料理、プルコギbulgogi(たれに漬けた薄切りの牛肉を野菜と一緒に調理)も出している。

焼肉料理は通常、2人前からの注文になる。

ピビンパ Bibimbap
ピビンパは、野菜、肉、卵をのせたおいしい混ぜご飯だ。スプーンで全体をよく混ぜ合わせてから食べる。ピビンパは普通、コチュジャンgochujang(赤唐辛子の味噌)が上にたっぷりのって出てくる。あまり辛くないほうがいいなら、混ぜる前に少し取りのけよう。ピビンパを注文するとスープも一緒に出てくるが、これはくれぐれも混ぜないように!

種類はいろいろあるが、代表的なのは、サンチェピビンパsanchae bibimbap(山菜ピビンパ)と、トルソッピビンパdolsot bibimbap(石焼きピビンパ)の2つだ。どちらも、肉や卵ぬきにしてもらうことができる。

朝食
都市部なら西洋式の朝食も食べられる。韓国の朝食は昔から、スープとご飯、キムチkimchiがメイン。昼食や夕食と同じではないかと思うかもしれないが、朝食の場合はパンチャンbanchanの数が少なく、スープも大きめのボウルで出されることが多い。

鶏肉
サムゲタン(参鶏湯)samgyetangは、雛鶏をまるごと使い、もち米、なつめ、にんにく、朝鮮人参の詰めものをしてスープで煮込んだ料理で、普通は夏に食べる。朝鮮人参酒を飲みながら食べることが多い。タッカルビdakgalbiを頼むと、ぶつ切りにした骨なし鶏肉と、キャベツなどの野菜、指ぐらいの太さの小さな餅をテーブルで炒めてくれる。ちょっと辛めだ。いま流行りのチムタクjjimdak(鶏肉、春雨、じゃがいもなどの野菜の辛味あえ)は、さらに刺激的な味がする。韓国では、鶏肉の網焼きや、鶏肉の炒め物、ビールを出すカジュアルな店には事欠かない。

デザート
住宅地や繁華街では西洋式のパン屋を見かけるが、アジアのほかの国々と同様、伝統的に韓国では甘いデザートを食べるという習慣はなかった。

焼肉店では、食後にまずスジョングァ(水正果)sujeonggwaというシナモンと生姜で作られたさっぱりした冷たい飲み物が出され、その後にチューインガムが出てくる。西洋料理店だと、“デザート”として、コーヒーかソフトドリンク、アイスクリームが出される。

それ以外で甘いものを食べるのは、結婚式や節目となる誕生日などの特別な日だけだ。餅菓子がメインで、西洋菓子と比べて甘さは控えめだ。

チゲ Jjigae
スープよりも濃く、香辛料がふんだんに入っており、土鍋で出てくる。豆腐とキムチkimchiが入ったタイプ(トゥブチゲdubujjigae)が人気。煮立っているので、少し冷ましてから食べよう。

キムチ Kimchi
3度の食事に必ず出てくるこの韓国の国民食のことなら、1章分くらい簡単に書けてしまう。

読者も知っているキムチがあるとしたら、おそらく白菜のトンベチュキムチtongbaechu kimchiだろう。だが、これは数百種類の中のほんの一種類にすぎない。キムチはきゅうりや大根をはじめ、ほとんどどの野菜でも作れる。熟成も数時間ですむ種類もあれば、何年もかかるものもある。また、その食べ方も、一切れ、あるいは一口ずつ、単独で食べるもの、ご飯に巻いて食べるものなど、さまざまだ。ほかには、ポッサムキムチbossam kimchiのように、野菜や海の幸がふんだんに入った巾着状になっているものもある。多くの地域(家庭)には、またそれぞれ独自のスタイルのキムチがある。

もともとキムチは、厳しい冬にきちんと栄養をとれるよう、野菜を保存する目的で作られていた。今でも、11月末から12月初旬はキムジャンgimjangといってキムチを漬け込む季節とされているが、キムチはもう冬の風物詩ではない。今では食事の友として、年中口にされている。

さらに、キムチには、抗菌作用や胃酸中和作用、高血圧、肥満、消化器系癌予防など、健康面でもさまざまな効用があるといわれている。

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