
ネワール族は、自分たちが名義上属すと考えるヒンドゥー教徒または仏教徒によってカーストが分けられている。カースト慣例はインドの一部地域ほど厳格ではないが、カーストを越えた結婚はまれで、不可触民は今もひどく恵まれない境遇にいる。
ネワール族の女性の普段着はサリーとブラウスで、よくショールをかけている。男性はスルワールsurwal(腰回りはぶかぶかで、ふくらはぎにかけて細くなるズボン。乗馬ズボンのようなもの)とダウラdaura(膝上丈のダブルのシャツ)、ベストかコート、伝統的なトピtopi(ネパール帽)を身につけている。最もわかりやすいカーストは農民カーストのジャプーJyapuだ。ジャプーの女性は赤い縁取りのある黒いサリーを着用し、男性は伝統的なズボンとシャツに長い一枚の綿布を腰に巻いている。物を運ぶときは天秤棒で担ぐ。
ネワールの子供たちは成長とともにいくつものサンスカールsamskara(通過儀礼)を受ける。ナーマカランnamakarana(命名の儀式)は僧侶と族長によって執り行われ、一族の占星術師が公名、秘名を子供に授ける。次の儀式はマチャジャンコmachajanko(米を与える〈お食い初め〉)で、この世に生を受けたことを祝福し、その子の平穏な人生を祈る。次に男子は3歳から7歳の間に行われるブサカbusakhaと呼ばれる儀式で、ひと房の髪を残し剃髪される。続いて、独身と自制心の責任をしるすカイタプジャkaitapuja(腰巻)を巻く儀式が行われる。女子は5歳から11歳の間にイヒlhi(ビシュヌ神との擬似婚)が行われ、この時から太い綿糸を身につけるようになる。イー・サンスカールlhi samskaraは貞操を尊び、その少女に夫の選択を保証する。続いて、バラbarha(初潮の儀礼)が行われ、少女の純潔を守り情欲から保護する。
結婚は一般にラミlami(仲人)を通じて話し合われ、一族の占星術師が吉日と選んだ日に式が挙げられる。新婦は騒々しい行列とともに新郎の家へ連れて行かれ、オイルランプと家の鍵を渡される。チプカ・ティェケ・サンスカールchipka thiyeke samskaraでは84(!)もの伝統料理が振る舞われ、その夫婦の結婚の象徴となる。
最初のジャンコjanko(老年のサンスカール)は77歳7カ月7日目に、次は83歳4カ月4日目、3度目は99歳9カ月9日目に行われる。最後のサンスカールはシタンsithan(火葬)といい、最終目的地への遺体の昇天を示す。
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