ネパール

ロンリープラネット コラム集

フリークストリート−道路の終わり

カトマンズ

バサンタプル広場Basantapur Squareから南へ走っているフリークストリートFreak Stは、1960年代後半から1970年代前半のヒッピーの時代に、“東への道”として大変にぎわい、この名で呼ばれるようになった。ヒッピー全盛の当時、このあたりは安宿(1部屋Rs3!)、派手な色使いのレストラン、ハシシ(大麻)を売る店などが軒を連ね、ジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョップリンの曲が8トラックのプレーヤーから大音量で響き渡っていた。

この通りの名前を付けたのは、もちろん、風変わりだが素晴らしい海外からの“フリークたち”である。ボウダナートやスワヤンブナートSwayambhunathと同じく、フリークストリートも精神的な悟りや自由、あるいは安いドラッグを求めて人々が集まってくる場所だった。

時代は変わり、フリークストリート(最近では本来の名前ジョッチェンで呼ばれるようになっている)も、今や、かつての自由奔放な雰囲気の面影をかすかに残しているにすぎない。現在も安いホテルやレストランがあるが、実際に旅行者たちが多く集まるのは市の北部のタメル地区だ。しかし、タメルのにぎやかさや喧騒を嫌う人にとっては、フリークストリートは静かで興味深い。ここには今も、のんびりした時代の名残があり、古いカトマンズの街の真ん中で、この土地らしい暮らしが営まれている。

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