ネパール

ロンリープラネット コラム集

ナラシンハ

カトマンズ盆地

ナラシンハNarsingha(Narsimhaとも綴る)としてのビシュヌ神の姿は、カトマンズ盆地では知らぬ者のないありふれたなものである。この神の化身である人獅子は昔から、両足を交差させた悪魔と一緒に描かれる。ナラシンハが悪魔の臓物を引き抜いて殺す場面だ。チャングナラヤンや、パタンの建物の前、カトマンズの入口のハヌマンドカHanuman Dhokaやゴカルナ・マハデーブ寺院でも悪魔を殺すナラシンハが見られる。

この悪魔は不死身とされ、人間にも獣にも、昼でも夜でも、どんな武器を使っても殺せないと思われていた。ビシュヌの化身ナラシンハは、まず第一の問題を克服した。人獅子は人間でも獣でもないからだ。そして悪魔を倒すため、昼でも夜でもない夕暮れ時を待ち、武器を使わず自分の爪で悪魔を切り裂いた。

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