
秋、ダサインDasainの時期にカトマンズ盆地を訪れる観光客で、空に舞う凧に気づかない者はいないだろう。子供たちが家の屋根や道、広場、公園などで凧を上げる姿に出会うはずである。
この光景に初めて遭遇する時は子供たちが凧上げをしているだけのように見えるが、実際にはそれだけではない。実は自分の凧で相手の凧を落とすという凧落とし合戦であり、相手の凧を妨害した者が勝利する。
妨害されずに相手を落とせる強い凧hi-chait(妨害できる凧)を作るためには、糸をいかにして強くするかにかかっている。かつて参加者は皆、マジャmaajhaa(強い糸)を作るための独自の秘策を持っており、白熱電球を細かく砕いて混ぜたり、茹でたナメクジやゴムを利用するなど工夫を凝らしていた。相手の凧を落とすには張りのある糸を作る必要があるが、堅すぎると自分のラッタイlattai(木製のリール)を傷つけてしまう。最近は市販の糸を使う場合が多く、インド製の強化糸が、1000mあたりRs40の物から1mあたりRs25の高価な物まで販売されている。
勝利するうえで油断できないもうひとつの妨害は、マナーの悪い見物人が糸に向かって投げる石であり、石で落とした凧を持ち逃げされてしまうケースもある。
紙製の凧は一見貧弱に見えるが驚くほど扱いやすく、ラクノウLucknowで作られる凧は究極の凧と呼ばれている。凧の価格は、Rs5の安い物からRs50の最高級品までさまざまである。凧を購入する場合は、カトマンズ旧市街のアサン・トールAsan ToleとボタヒティBhotahitiが人気である。
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