
眼下にフェワ・タールを見下ろす世界平和仏舎利塔を訪れる際には、ラニバン(女王の森)の散策やフェワ・タールでの船遊びなども組み合わせられる。塔のてっぺんから見た景色は絶景だ。選択肢のひとつには、早朝、フェワ・タールの西岸から船でアナドゥ村Anaduへ向かい、そこから急勾配を塔まで上っていくというものがある。山や湖、そして町が織りなす素晴らしい景色を堪能した後、戻りはラニバンを通る緩やかな下り坂をパルディ・ダムPardi Damを抜けてデビの滝Devi Fallsを訪れる。もうひとつは、この章で紹介したダムサイドDamside(レイクサイドからタクシーでRs50)から出発する方法だ。朝の冷気の中、青々としたラニバンの中を通るなだらかな坂を、塔に向かって歩いていく。レイクサイドに戻る船に乗るには、急勾配を下りアナドゥに向かう。所要約2時間。
散策の出発地点であるダムの下手に架かる小さな歩道橋で、安い値段で(それも交渉次第でさらに安くなる)ガイドを雇ってもいい。必ずしも必要ではないが、連れとしては適任だし、正しい道に案内してくれる。橋から、森の端にある赤と黄色の建物のバットリ寺院Bhattriへ向かう。森に沿って30mほど進むと、分かれ道にぶつかる。左の道はデビの滝まで(15〜20分)、右の道はジグザグの石段が森の中まで続いている。
低いところを走るこの西側の緩やかな坂を進んでいくと、ラニバンの栗の若木の人工林が広がる。出発から10分、道沿いの小高い片側に切れこんだキツネの巣穴と、石台(この上にはうっそうと茂ったチョウタラの木がある)に到着する。ここから上り坂は緩やかになり、歩道は整備されている。頭上では、鳥が何羽も止まっている林冠が日よけの役割を果たしている。周りの木々のてっぺんに届くほど、“たこの足”のように伸びている見事なツルも見逃せない。上のほうの枝々の葉でできた大きな巣は、アカグンタイアリの巣だ。ちょっかいを出さないほうがいい。
約20分後、もっと年月を経た、多様な種類の木が共存する森に到着する。ここはマカーク(サルの一種)の縄張りだ。運がよければ、用心深い親猿や元気のいい子猿が森の果実を食べている姿を見られる。
道は、山の東側、湖のほうへ曲がっている。ここまで来ると森は一層深くなり、ツタと着生ランをまとった木々も大きく、やぶもさらに密生している。40分歩くと、コディ村Kodiの北の境界に到着する。廃屋の間をうねうねと続く道が山頂まで通っている。そこからほんの5分のところに、最近建立された仏舎利塔がある。(靴を脱いでから)石段を上り、景色を見てくつろごう。もっと俗な休み方をしたい人は、入口近くにあるこぢんまりしたバッティbhatti(茶屋)で軽食がとれる。
船で戻るには、バッティから東へ100mの急勾配を下りていく。道の分岐は、上を切り落とされ、経文旗prayer flagsで飾られている木が目印だ。この道はとても急な坂で、いつも滑りやすい。頂上から10分歩くと野原に入り、ラニバン経由ラニバン・リトリートと書いてある標識の前を通り過ぎる。道はチョウタラのあたりで分岐しているが、どちらに行ってもフェワ・リゾート&リンチ・ガーデン・レストランFewa Resort & Lynchi Garden Restaurantへ、さらにティピカル・レストランTypical Restaurantに行ける。まずたいていは、ここでボートが客待ちしていて、レイクサイドまで戻ってくれる(Rs150〜200)。
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