ネパール

ロンリープラネット コラム集

バンディプル村の散策

カトマンズからポカラへ

村全体を散策しても2時間程度の道のりであり、ゆったりとした雰囲気を味わいながら村人との交流もでき、楽しい散策になるはずである。散策の始まりはかつての貿易ルートであるマーケットを通って、村の閲兵や定期市が行われる広場トゥンディケル Tundikhelまで上がる。この広場の南西端は大きな5本のクワ科の木で仕切られている。手前の最も大きな木は菩提樹(ビシュヌ神Vishnuを象徴している)、その隣には柵(ブラフマー神Brahmaを象徴)があり、その隣は再び菩提樹、バーと交互に並び最後は大樹スワミ(シバ神Shivaの象徴)である。北東の端には、ヒマラヤへ続く見事な渓谷の風景が広がっている。トゥンディケルを出て東へ向かうと、病院の裏手に殉教者の記念碑がある。インドの独立を機に生じた政治的混乱の最中、ラナRanasと戦った6人の村人を追悼するために建てられたのである。

電気通信タワーを過ぎると、マガル族Magarの小さな集落のあるバラルトク Baralthokに着く。マガル族はこの地域に最初に住み着いた民族であり、バラルトクとはマガル族に数多くいる姓である。左側(東側)にはパタリ・ドワールPatali Dwar、シッダ・グファSiddha Gufa、ドゥンゲバリDhungebari、そして公共の森ラニバンRani Banへ続く小道がある。取材した時には、廃虚となった陸軍の駐屯地と警察署が見受けられた(地域住民に聞いたところによると、毛沢東主義者らの注目がほかの場所に向いたらしいと喜んでいた)。

狭い小学校と敷地を共有する小さなカドガデビ寺院 Khagda Devi Templeには、かつてバンディプルがこの地方の首都であった時代のタナウン王とシッディ・ムクンダ・センが使用した神聖なる剣が保管されている。年に一度、ダサインDasainの時期のフルパティPhulpatiの日に、剣はドゥルガDurgaの参拝に関連する儀式のためにメインマーケットに飾られる。古くからこの儀式にはマガル族と装蹄師のカーストの者が参加する。

寺院を左折しそのまま東方に向かうと、ラニバンRani Banの端にあるティンダラ Tindharaに出る。ティンダラとは「3つの水口」を意味するが、ここには冷たく澄んだ森の涌き水が5カ所から流れ出している。向かい側には石造りの小さなシバ寺院があり、前を通る村人たちの生活を眺めるには最適な場所である。また、ここは村人たちに人気のピクニックポイントでもある。ティンダラの裏手には真新しいラダ・クリシュナ寺院Radha Krishna Templeがある。

メインマーケットへの帰り道は、衣類専門市場バラバザール Balabazaarを通過する。多くの建物が閑散としているのは、オーナーがナラヤンガートNarayanghatやそのたタライの各地に商売に出てしまうからである。

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