
北アメリカのビッグフット、スコットランドのネッシー、オーストラリアのブンイップと同様、ネパールのイェティまたは雪男は、頻繁に捜索されるものの、目撃されたことはほとんどない。イェティは人間に似た恥ずかしがり屋の生き物で、ヒマラヤ奥地の辺境に生息している。シェルパ族やほかの山岳民族によって語り継がれているイェティ伝説は、数え上げればきりがない。伝説によると、イェティは力が強く、ヤクばかりか人間さえも連れ去るという。
これまでにイェティの姿をはっきりとらえた写真はないが、雪に残された足跡がその存在を示す唯一の証拠とされている。そのほかにも、イェティが慌ててかみ切ったとされるヤクの骨も残っている。
当然ながら、イェティに関する科学的な調査は数多く行われてきた。雪に残された足跡は人間のもの、もしくはほかの動物の足跡が雪解けとともに大きくなったものと推測された。またクムジュン僧院Khumjung Monasteryを筆頭に、ネパール各地の僧院で発見されたイェティの頭皮とされる皮膚は、厳密な分析の結果、どれも偽物だとわかった。とはいえ、カメラはずっと携帯したほうがいい。もしイェティの姿を写真に収めたら(たとえ小さな姿でも)、きっと大金を手にできる。
イェティを“見た”という報告は毎年紙面をにぎわせており、不可解な事件の中にはイェティの仕業だとされるものがある。1998年、ゴーキョGokyoのトレッキング・コースのモン・ラMong LaとドレDoleの間で、地元の女性が殺害された。くまなく捜査した結果、警察当局はイェティの襲撃による殺人事件だと説明した。そして、それが地方ラジオで報道されたのだ!
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