ネパールのくらし

ネパール料理

食事&飲み物

総じてネパール料理は確かにおもしろみに欠ける。ヒンドゥー教徒のネパール人はベジタリアンで、日常食はたいていがダル・バート・タルカリdal bhaat tarakariと呼ばれる料理。これは文字通り、“レンズマメのスープ”と“ご飯”と“カレー味の野菜”だ。運がよければ、アチャールachar(漬物)が一皿つき、もしかするとチャパティchapati(インドの無発酵パン)か、ダヒdahi(カードまたはヨーグルト)か、パーパルpapad(インドのパパダム−カリカリした薄焼きせんべい風)が付いておもしろみが加わることがある。カトマンズKathmanduのレストランでは時折、観光客の好みに合うように調理されたダル・バート・タルカリがあり、これは申し分なくおいしい。地元版ダル・バート・タルカリ一点張りで、トレッキング中に来る日も来る日も食べていると、本当にうんざりしてしまうかもしれない。

ネパール人はたいてい、パーンpan(ビンロウジ)という嗜好品で食事をしめくくる。歩道の上の、血がぽたぽた落ちているように見えるあの小さな赤い点々は(普通は)パーンだ。

農業

エコロジー

タライがネパールの“米どころ”といわれているが、標高2000m以下の土地や、ネパール西部では2000m以上の土地でも、さかんに米作が行われている。通常、雨季の前に育てた苗をすぐに田植えし、秋に収穫する。気候がよい年は、米を収穫した田んぼに麦を植えて、春に収穫する。

黄色い花が一面に咲くアブラナ畑は、料理用の油を取るために育てられている。また、トウモロコシは山の斜面で育ち、キビは田んぼよりも標高の高い場所で育つ。ピンクと白の花を一面に咲かせるソバの実と大麦は、さらに高地で種をまく。シェルパ族は、4000m付近にまでジャガイモを栽培している。

そのほかにも、大豆、レンズマメ、トウガラシ、ゴマなど、さまざまな穀物が細かく区画分けされた道路わきで育っている。

村や野原には、木がたくさん植えられていて、木陰、果物、家畜の飼料、薬用に役立っている。バナナ、マンゴー、パパイヤ、かんきつ類、桃、リンゴなどは遠隔の丘に暮らす人たちの、新しい収入源となっている。西部では、村々にタバコ畑がよく見られる。また、大麻を作るためのカンナビス畑もある。イラクサはトングで収穫し、煮てトゲをやわらかくしてから野菜として食べる。各種イチジクの木々は、巡礼者と旅人に木陰を与え、ベンガル菩提樹とテンジク菩提樹が作る立派なキノコ形の天蓋は、必ずといっていいほど、てっぺんに人夫用の石の台座が置かれていて、かつぎ人夫が荷を置いて休んでいる。

洋服&刺繍

ショッピング

チベットやネパールの洋服は昔から人気の高い商品ではあるのだが、完全に観光市場を狙った欧米で流行の洋服もまた最近は大きな産業となっている。タメルThamelにある小売店ではオリジナルのシャツも買える。

ヤケッツと俗に言われるチベットウールジャケットのような伝統的な服装の需要もいまだにある。前合わせにして4本の紐で結んでとめる、昔ながらの紫色のビロード製であるネパールコートもまた人気の商品である。

刺繍はネパールではつねに好評で、カトマンズ周辺には数多くの小さな洋裁工場があり、そこでは商品となるジャケットやジーンズに色鮮やかな竜やチベットを表すさまざまな絵を縫い付けるミシンのカタカタなる音が夜遅くまで絶えない。登山家たちは「X国、Y年、Z山頂遠征隊」というメッセージのついたジャケットを着てネパールに戻って来たがる。また「エベレスト・ベースキャンプまで徒歩で到着」や「アンナプルナ山Annapurna一周達成」と書かれたリュックサック用のバッジも買える。

ショッピング

エンターテインメント

ネパールは買い物天国だ。お金をかけないで土産物を探すにも本物の美術品を求めるにもいいところである。カトマンズKathmanduの観光客が集まる界隈でたいていの物が手に入るが、カトマンズ盆地Kathmandu Valleyの別の地域に行くと、その土地独自の特産品がある。どこで買うにしても値段の交渉を忘れないこと。ただし観光客だけを相手にしている店だと、価格が固定していて安くならないことが多い。

カトマンズやポカラPokharaでは外国製品が安く手に入るが、たちまち何に金を払ったかを知ることになろう。特にタメル地区の店は、インドで印刷された質の悪い本やパキスタンの海賊盤CDや、ネパール製の着心地の悪い服であふれている。

覚えておいてほしいが、古美術品を国外に持ち出すことはできない。出国時の手荷物はネパールの税関によって、入国時よりも徹底的に調べられる。古美術品かもしれないものを買ったなら、店から領収書とその品の説明書きをもらうこと。もしそれが100年以上前のものかもしれないのなら(その可能性があるというだけでも)、考古学局Department of Archaeologyから国外持ち出しの許可を取る必要がある。

店の信頼性が十二分に確信できない限り、買ったものの宅配は頼むべきでない。

注目情報

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