
クリームチ−ズをたっぷりのせて
ベーグルは確かにヨーロッパで発明されたかもしれないが、19世紀への変わり目の時期に、ニューヨークにおいて完成された。いったんここのベーグルの味を知ってしまうと、もうよそでは満足できなくなるだろう。簡単にいうと、ベーグルとは、イーストで発酵させた生地を輪の形にして、ゆでてから焼いたものである。そのまま何もつけなくてもいいし、仕上げにゴマやオニオンフレークをふりかけてもいい。写真を拡大する⇒
アメリカの他の地域の“ベーグル”は、ゆでずに焼くだけなので、ただの穴の空いたパンにすぎない。それに、たとえゆでたとしても、味が違うらしい。地元のベーグル店の話では、ニューヨークの水を使うと、どこにもない微妙な甘さがかもしだされるのだという。
朝、街の屋台で、クリームチーズをのせたベーグルを65セントで買えるが、あまりおいしくはない。ニューヨークで“最高”のベーグルを作る店がどこなのかは、かなり熱い議論の的となっている。だが多くの人は、H&HベイグルズH&H Bagelsがかなり上位にくると考えているようだ。
昔ながらのニューヨーク的な注文の仕方は、「ベーグル・アンド・ア・シュミーアbagel and a schmear」。これで、クリームチーズを少し(ただし厚めに)のせたベーグルが手に入る。あるいは贅沢に「ロックスlox」と呼ばれるサーモンの薄切りをのせてもらってもいい。これは20世紀のはじめ、ロウアー・イースト・サイドのユダヤ人移民たちが、実際に屋台で売っていたメニューだ。
ところで、ビアリーbialyというのは、ベーグルの親戚で、表面が硬い丸型パンのようなものである。ベーグルほど有名ではないが、同じくらいニューヨークらしい食べ物だ。文句なしに最高のビアリーを、ロウアー・イースト・サイドのコッサーズKossar’sで手に入れよう。
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