
ハリウッド映画にもたびたび登場
「めぐり逢えたらSleepless in Seattle」では、メグ・ライアンとトム・ハンクスがロマンチックな対面を果たし、キングコングは最後にこのビルから落下した。ハリウッド映画にも登場するエンパイア・ステート・ビルは、ニューヨークのスカイラインで最も有名なメンバーの1つだ。写真を拡大する⇒
石灰岩の外壁を持つ古典様式のこのビルは、大恐慌のまっただ中に4100万ドルをかけて、たったの410日間、労働時間にしてのべ700万時間で建設された。ウォルドルフ・アストリア・ホテルWaldorf-Astoria Hotel跡地に建てられた、高さ1472フィート(約441.6m、アンテナの頂上まで)、102階建てのこのビルは、1000万個のレンガを積み重ね、6400枚の窓をはめ込み、32万8000平方フィート(約3万470m2)の大理石を敷き詰めて、1931年にオープンした。
有名なてっぺんのアンテナは、もとは飛行船の係留柱となるはずだったが、ヒンデンベルグ号Hindenbergの惨事によって、その計画は中止となった。1945年7月の霧深いある日、B25爆撃機のヒンデンベルグ号が、このビルの79階に追突するという事故が起こり、14人が犠牲となったのだ。
1976年から、このビルの上部30階分は、季節や祝日のテーマカラー(たとえば、3月の聖パトリック祭には緑、12月1日の世界エイズデーには黒、クリスマスには赤と緑、6月のゲイ・プライドGay Prideの週末にはラベンダー。ライティングのスケジュールや色の持つ意味については、ウェブサイトでチェックできる)の照明で照らされる。有名なところではマディソン・スクエア・パークのメトロポリタン・ライフ・タワーや、ユニオン・スクエア近くのコン・エディソン・タワーCon Edison Towerなど、多くの高層ビルがこれをまねるようになり、夜の空に優雅さを添えている。
エンパイア・ステート・ビルからの眺めは最高だが、それなりに覚悟が必要だ。86階と102階の展望デッキへ上るための行列は悪名高い。それに、チケットを買ってエレベーターに乗るまで並ぶことになる1階のスペースは、むさ苦しくて換気が悪い、監獄のような場所。特に夏場は最悪で、大きな古い扇風機は役に立たないどころか、熱風を吹き付けてくる。朝早くあるいは夜遅く訪れれば、それほど待たされないだろう。また、チケットを事前にオンラインで購入しておくのもいい考え。
展望デッキへ上るなら、日が沈む時間帯が最も幻想的でおすすめだ。日没の夕映えの中、夜の装いを身にまとう街の姿が美しい。1度上ってしまえば、好きなだけいてかまわない。コイン式の望遠鏡を使えば、街の様子をクローズアップで楽しめるし、略地図で主要スポットがよくわかる。ヨーロッパの人々以外はたいていげんなりしているが、ここでは喫煙もOKだ。
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