
ロシアのカムチャッカ半島に次ぐ世界第2の長さを誇るタイ・マレーシア半島は、チュンポーンChumphonの南から、タイで最も幅広い部分まで膨らんでいく。サムイ島Ko Samui、パンガン島Ko Pha-Ngan、タオ島Ko Taoといった大勢が押しかける有名な島々を除けば、この長く延びた海岸線沿いで旅行者を見かけることはほとんどない。農業関連産業、養殖業、製造業がどれも比較的小規模なこの地域は、タイ湾岸、アンダマン海岸のどこにもまして開発の手が及んでいない。
タイ湾南西部で観光人気の高い3つの島の中では、サムイ島が最大だ。あらゆる予算の宿泊施設の選択肢が豊富で(バンガローからリゾートまで)、美しいビーチやにぎやかな夜遊びスポットを抱えることから人気がある。パンガン島はもっとバックパッカー色が強く、波打ち際から数メートルの今にも倒れそうなバンガローや、小高いジャングルに立つ平家のリゾートまで、格安の宿がいろいろある。何年も前にここで始まったフルムーン・パーティーは、世界中にその悪評をとどろかせている。そんなわけで、パーティー目当てでこの島にやって来る連中は増える一方だ。そして同時に、ちょっとした孤島気分を味わえた昔のこの島がお気に入りだった人々を遠ざけてもいる。タオ島は3つの中で最も小さく開発の進んでいない島で、舗装道路の通っている地区は数カ所しかない。この島はダイバー養成のメッカになっていて、PADIのCカードをとるならどこよりも安くあがる。
さらに南の湾岸地域は、イスラム教徒が住民の大半を占めている。昔から観光業には無関心な地域で、外国人観光客相手のビーチ・バンガロー、ゲストハウス、レストランといった商売は育ってこなかった。人に踏み荒らされていない砂浜を求めて世界をさまよう人にとっては、絶好の穴場だ。
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