
タイは、世界でも有数のロッククライミングのスポットとなるべく、急速に開発が進んでいる。その立役者となっているのが、ボルトが打たれた素晴らしい石灰岩の絶壁のあるクラビー近くのライレイ Railay周辺。また、ピー・ピー島も少しはこの評判に貢献している。
クライミングは世界クラスで、あらゆるレベルのクライマーに合ったルートがある。クライミングの岩場には、巨大な洞窟、壁にはり付いた鍾乳石(コルネ)、岩の割れ目(クラック)、岩壁表面にあいた穴(ポケット)、多くの凝灰岩壁(火山灰が固結してできた火砕岩)などがある。ほとんどのルートには、数メートル間隔で金属ボルトと固定スリング(テープやループを短くしてループ状にしたもの)が設置されている。上級クライマーには、挑戦しがいのある300〜400mを登るマルチピッチ(複数ピッチ。ピッチはロープ1本分で登る単位)のルートもある。このルートから望むライレイのビーチとアンダマン海の景色はドラマチックだ。
ライレイには多数のクライミング・スクールがあり、初心者向けの教室や、リードクライミングのスキルアップやマルチピッチ・ルートでの経験を積みたいという、もっと経験のあるクライマーへのトレーニングを行っている。クライミング教室の料金相場は、半日で800B、1日で1500B、3日間で5000B。クライマー2人に必要な装備すべてが含まれたリードクライミング用のキットは、半日で600B、1日で1000Bでレンタルできる。だが、靴は自分のものを持っていったほうがよいだろう。
自分の道具を持っていくつもりなら、60mのロープ、十分な数のスリングとクイックドロー(ヌンチャク)、チョーク(熱帯地域では手に汗をかくことはまぬがれない)、プロテクションの少ないルートで予備として使うための少量のナットとカムを用意していこう。アンカーは通常2、3カ所に固定されていて、ロワーダウン(ロープにぶら下がって降ろしてもらう)用にカラビナかダブルリングがかけてある。籐ゴザ(現地で80〜100Bで購入できる)があれば、道具が砂をかぶるのを防げる。ボルトは数年に1度取り替えられており、たいていしっかりしている。だが、辺ぴなところにあるルートでは、それほど頻繁に取り替えていないので、安全上の理由から立ち入り禁止になっているところもある。
ライレイとピー・ピー島のすべてのルートを網羅した「King Climbers Route Guide Book」は実によくできたガイド。ライレイとピー・ピー島のクライミング・スクールで入手可能だ。
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