

JR北陸本線・加賀温泉駅を中心に広がる一大温泉郷「加賀温泉郷」。この時期、加賀温泉周辺の温泉宿や飲食店では、冬の味覚の王様、ズワイガニを存分に味わうことができる。11月初旬の漁解禁以降、その繊細な甘みと美味しさは、日に日に増すばかり。今宵は温泉が先か、カニが先か…? そんな幸せな悩みが聞こえてきそうだ。写真を拡大する⇒
この加賀温泉郷は、山中・山代・粟津・片山津の4つの温泉からなり、その歴史は1300年前までさかのぼる。山中温泉は多くの文人墨客に愛され、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の途中で逗留し、「山中や菊は手折らじ湯の匂い」の句を残したことでも知られる。北陸有数の渓谷美・鶴仙渓など観光スポットにも事欠かない。
つづく山代温泉は、その昔、加賀藩の藩湯として栄えた名湯で、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉をはじめ、硫酸塩泉、アルカリ性単純温泉の3つの泉源をもっている。日本最古の温泉と言われる粟津温泉は、養老2年(718年)に発見された。無色透明の湯は、今なお細ることなく滔滔と湧き続け、古くから湯治湯として親しまれてきた。
最後の片山津温泉は、4つの温泉の中では最も新しい。それでもその歴史は約350年。神経痛、リュウマチ、胃腸病などの効能が高いとされている。加賀の歴史を知るたびに、奥深い魅力を感じる湯の町である。
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