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▲日本生まれだけに新幹線と瓜二つ。写真提供:台湾観光協会東京事務所
鉄道そのものではなく台湾新幹線のその先の旅を楽しむ台湾中南部で、新鮮で豊富な
シーフードに名産カラスミのお土産!
台湾高速鐡路(台湾新幹線)は、鉄道ではあるが、いわゆる鉄道の旅を実現してくれるものではない。昨今、隠れた人気の“鉄道の旅”は、標高4,000m以上の高地を走る青海西蔵鉄道や壮大なアルプスを臨むスイス氷河特急など、車中での滞在を楽しみ、車窓からのパノラマに感動するといった目的地へたどり着くことよりもそこまでの時間を楽しむことを目的とするが、台湾新幹線はそうではないからだ。
普通の鉄道の旅は、できるだけ長く車中にとどまることが幸せだ。線路と車輪が刻む一定のリズムを楽しみながらつらつらと一晩を明かしたいくらいの勢いであるが、一方の台湾新幹線といえば最も長い区間で345キロ、最短時間の場合はわずか83分でその旅を終えなくてはならない。よって、わが国が誇る技術を輸出して完成した、国内の新幹線を超える快適さをすべて体験するのはむずかしい。座席は全席指定で、全車禁煙。前の座席を倒されても不快に感じない104センチのシートピッチ。座席幅は53.6センチとこれまた広く、隣の他人を気にする必要もなし。窓は大きくて明るく、走行中をはじめ発車・停車時の揺れもほとんどなく、防音設備で通路越しの会話も問題なし。ビジネス車両の座席にはすべて110Vの電源が装備され、無線LAN対応のパソコンが使え、航空機材のような音楽システムも完備…。とまあ、優れた点は限りなくあって、台湾南部への車窓を楽しむか、設備を体感するかは人によって分かれるところだが、とにかく時間は少ない。あまりよくばらず、後々を考えるに、体力は温存すべきかもしれない。

▲左上: 台南孔子廟。右上:七股湿地。左下: 龍虎塔。右下:高雄の街並み。写真提供:台湾観光協会東京事務所
台湾新幹線を利用する真の利点は、やはり、これまで飛行機を乗り継いで訪れていた台湾中部から南部へのアクセスが格段によくなったこと。とくに、美食の街・台南や台湾第2の都市・高雄へ足を延ばすことが手軽にできるようになったのは大きい。
台北から台湾新幹線で約1時間45分、現在台北からの航空便がない台南。台湾最古の孔子廟である「台南孔子廟」、オランダ植民地時代に終止符を打った英雄・鄭成功を祀る「延平郡王祠」といった名所旧跡が点在する一方で、観光客にとっての魅力はグルメが圧倒的か。毎週木・土・日のみ開かれる「花園夜市」や新鮮な魚介料理で有名だ。
台湾第2の規模を誇る大都市であり、また世界有数の港湾都市でもある、高雄。台湾新幹線なら台北から約1時間半で、高雄の入り口である左營駅に着く。2010年には高雄駅までの延伸する予定だが、それまでは今年3月に開業した「高雄捷運(新交通システム)」で左營駅と在来線高雄駅、まさかのための高雄国際空港を利用するのもいいだろう。
高雄の見どころといえば、港町ということもあり水辺が多い。淡水湖の蓮池潭の湖畔にある七重の塔「龍虎塔」、リゾートとしても知られる「澄清湖」、“台湾のセーヌ川”と慕われる「愛河」など。また台南同様、高雄もグルメが有名で、先の愛河に臨むレストランが評判だったりするが、忘れてならないのは六合国際観光夜市や大型ショッピングモール「夢時代中心」では食事をする以上に人気を集める「カラスミ」。日本よりも極上でしかも破格のそれは、お土産の定番としても名高い。
台湾新幹線で日帰り旅行が可能になったとはいえ、魅力満載で時間が足りないとの悲鳴も聞かれそう。台湾南部が気になる方は、滞在も視野に入れてプランを練るのが賢明かもしれない。

Taiwan Touch Your Heart! 台湾へようこそ!
積み重ねられた歴史や伝統文化、多彩な中華グルメの美味探訪、各地で出会う人々との触れ合い。旅行台湾年の台湾は、どんなものにも優るリラクゼーションとして多くの感動と忘れ得ぬ思い出を残してくれることでしょう。ホスピタリティあふれる魅惑的な台湾の情熱と感動をぜひ体感してください。

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